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2016年4月7日


この本いいよ「犯意」

犯罪(乃南アサ)「犯意」(乃南アサ、新潮文庫)  弁護士 岩嶋 修治

 この本は、主人公(犯人)が、ふとしたきっかけで犯罪者になっていく、12の物語からなっています。鮮やかなトリックはありませんが、犯人の心の動きが、きめ細かく描かれています。 (続きを読む…)

2012年5月8日


Q&A 相続相談

Q1.先日、父が亡くなったのですが、多くの借金があったようです。 相続放棄をした方がよいと聞いたのですが、どうでしょうか?

  A. 民法の規定によると、相続は、故人の死亡によって開始し、相続人は、相続開始の時から、故人の財産に属した一切の権利と義務を承継します。一切の権利と義務を承継するとは、故人の積極財産(遺産)のみならす、借金(負債)や各種の義務も引き継ぐということです。 他方、相続人は、相続の開始があったことを知った時から、原則として3ヶ月以内に相続放棄をすれば、故人の借金等の引き継ぎを免れることができます。相続放棄をするには、家庭裁判所にその旨を申述するという手続きが必要です。 相続放棄をする場合、積極財産の取得を諦めなければなりませんが、故人の借金等を引き継がないで済みます。そのため、一般的には、故人の積極財産よりも、借金等の方が多い場合は、相続放棄をした方がよいと言えます。一定の期間、相続放棄をしないで放っておくと、相続を承認したものとみなされて、借金等を引き継いでしまう場合がありますので、ご注意ください。 相談者の場合も、お父さんの積極財産よりも借金の方が大きいようであれば、相続放棄をした方がよさそうです。ただし、相続放棄をすべきかどうかは、個々のケースによって異なる場合もありますので、一度、弁護士にご相談ください。

 

 Q2.父が亡くなったのは、今から半年前のことです。父には何も遺産がなかったので、私も特別な手続きはしませんでした。父に多額の借金があったことがわかったのは、つい最近のことです。今からでも、相続放棄をすることはできますか?

A.たしかに、相続放棄の手続きは相続の開始があったことを知った時から、3ケ月以内にしなければなりません。ただし、最高裁判所の判例には、故人の相続財産が全く存在しないと信じ、このように信じることに相当な理由がある場合は、3ヶ月以内という期間について、相続人が相続財産の存在を認識した時あるいは認識し得た時から起算すべきである、としたものがあります。 相談者の場合も、今からでも相続放棄が認められる余地があると言えます。このような場合は、一度、弁護士にご相談ください。

2012年4月26日


この本いいよ 「晩夏に捧ぐ」

晩夏に捧ぐ(大崎梢)「晩夏に捧ぐ」(大崎梢、創元推理文庫)                        弁護士 岩嶋 修治

 駅ビル書店の店員杏子さんのもとに、長野の老舗書店店員の美保さんから届いた手紙には、店に幽霊が出て、店は存亡の危機にあると書かれていた。 (続きを読む…)